一般社団法人風致:私たちの目指すもの
【Concept / 活動コンセプト】
都市に「風致」を取り戻し、人と自然が響き合う「里川」のような地域社会へ。
【Mission / 私たちの使命】
グリーンインフラで、都市と自然をつなぐ架け橋になる
私たち「一般社団法人風致」は、都市の中に残された貴重な自然資源を守り、活かし、育てることを通じて、持続可能な地域社会の実現を目指します。 行政・市民・企業・専門家をつなぐ「中間支援組織」として、単なる自然保護にとどまらず、グリーンインフラ(自然が持つ多様な機能を活用した社会資本整備)の社会実装を推進し、杉並から新しい都市環境のモデルを構築します。
【Vision / 私たちが描く未来】
- 善福寺川を「里川」として次世代へ かつて人々の暮らしの中心にあった「里川」のように、現代の都市においても、川や緑が人々の憩いと交流の拠点となる風景を取り戻します。
- ネイチャーポジティブな杉並の実現 生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」の考えに基づき、生き物にとっても、人にとっても居心地の良い、豊かな生態系ネットワークをまち全体に広げます。
- 公民連携による新しい公共の形 行政任せではなく、地域に関わるすべての人が主体となって緑を守り育てる「共助」の仕組みを作ります。
【Values / 大切にしていること(行動指針)】
対話と協働のハブになる 地域の緑に関する相談や提案を受け止める窓口として、専門的な知見と市民の想いをつなぎ、多様な主体と共に具体的な解決策を共創します。
「風致」の美意識 その土地が本来持っている自然の趣や、人の暮らしと調和した景観の美しさ(風致)を尊重し、守り育てます。
実践と科学的根拠 「善福寺川を里川にカエル会」での10年以上にわたる活動実績と、専門家との連携による科学的知見(ビオトープ管理、生物多様性戦略など)に基づいた、実効性のある活動を行います。
【Background / 設立の経緯】
「想い」を「形」にするために
当法人のルーツは、2011年に発足した任意団体「善福寺川を里川にカエル会」にあります。長年にわたり、善福寺川流域での自然観察会や環境保全活動を通じて、地域の自然を見つめ続けてきました。
その活動の中で、都市の緑を守るためには、ボランティア活動の枠を超え、行政や企業と対等に連携できる社会的基盤が必要であると痛感しました。特に、近年注目される「グリーンインフラ」の推進には、多角的な視点と持続的な運営体制が不可欠です。
こうした背景から、国土交通省のモデル事業への選定等を契機に、より公益的かつ専門的な活動を展開するための受け皿として、一般社団法人風致を設立いたしました。私たちは、これまでの草の根の活動実績を土台に、新たな官民連携のハブとして機能していきます。
【Message / 代表メッセージ】
人の暮らしと共にある、「風致」豊かな未来へ。
私たちはこれまで、善福寺川という身近な自然に寄り添い、その豊かさと課題に向き合ってきました。都市における自然は、単なる「残された緑」ではありません。それは、豪雨災害の軽減、ヒートアイランド現象の緩和、そして人々の心身の健康やコミュニティの醸成に寄与する、かけがえのない「インフラ」です。
社名の「風致」には、私たちの強い想いが込められています。
「風致とは、趣き、あじわい、特に自然の趣きのことで、人の生活と関わりをもつ自然状況が美しい様を言います。」(岐阜市HPより)
私たちはこの言葉の通り、単に手つかずの自然を守るのではなく、人の営みと関わり合いながら美しく調和する自然環境を、杉並の地に築いていきたいと考えています。
行政・区民・事業者の皆様と共に、緑あふれる「風致」豊かなまちづくりに貢献してまいります。皆様の温かいご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。
一般社団法人風致 代表理事 渡辺 博重
